<目次>
どうしてわかってくれないの?
毎日同じことを繰り返しているはずなのに、なんで何度言ってもわかってくれないの?
食べっぱなしのお皿。
ひっくり返したまま洗濯機に入れられる靴下。
カバンの奥底に溜まっているプリント。
食べたら下げて。
洗いやすいように脱いで。
連絡事項はすぐに教えて。
何度も伝えているはずなのに、ちっとも行動を変えてくれない子ども達(時にパートナー!)。伝えきれていない私の方に問題があるのか、それとも言葉が耳に届いていないのか、途方にくれて諦める前に、これだけ知っておいてください。
他の人の世界のモデル(物事の見方、解釈の仕方)を尊重する。
これはNLPで一番最初に学ぶ前提です。
これを肝に銘じることで、相手へのイライラやモヤモヤが一気に解消します。
「当たり前」の前に一呼吸
私たちが電車の窓から外を見ている時、目に入ってくる景色。家、電線、看板。当たり前のように見えているはずだから、同じ線路を使って、同じ車両に乗っていれば、同じように見えていると、、、思いますよね?
でも人は、自分の見たいことだけを見て、覚えたいことだけを覚え、聞きたいことだけを聞きます。
だから、私が毎日目にして気になるあの看板も、コンビニに入るたびに聞くあのメロディーも、通るたびに吠えてくるあの犬も、意識しているのは「自分だけ」かもしれない。手を繋いで一緒に歩いている子どもも、隣で歩いているパートナーも、全く気づいていないかもしれない。
これだけ理解できると、
「どうしてわかってくれないの?」
から
「わからなくても仕方ないよね」
に切り替わり、
「どうやったらわかってくれるかな?」
の工夫へと繋がります。
知ってる人が合わせる優しさ
私にとっての当たり前は、隣にいたとしても「他人」には関心外のことかもしれない。
で、どうする?
関心を持ってもらって、行動を変えてもらいたいのか。
気にしている自分ができることをするのか。
それを決めるのは、あなたです。
我が家の場合、食べた後は食洗機に入れることは「必須」行動なので、出しっぱなしの食器は使った本人が片付けない限り、次の食事でも使われることになります。
裏返しの洋服は、そのまま洗濯されて、そのまま干されて、そのままクローゼットにしまわれます。逆さ向きに脱いだ本人は、何も文句を言わずに、着る時に裏表を直して着ています(笑)
私に届いていない連絡は、千里眼で見抜くことができないので、不参加になったり、忘れ物として処理されて、嫌だなっと思った子は早めに伝えるようになるし、気にしない子はそのまま一年過ごしています。
行動を変えるのは、簡単なことではないので(私もコーチが必要でした!)、メッセージが届いていないと気づいた方が、伝え方を変えるという優しさを持つのがいいと思います。口で言ってもわからない場合は視覚に訴えたり、アラームや音楽を使う方法もあります。
いずれにせよ、私とあなたでは、同じ窓から眺めていても、見えているものは違う、と意識するだけで、相手を責めたり、イライラする割合はグンと減るはずなので、試してみてくださいね。