毎朝繰り返す兄妹ゲンカ
「ママー、お兄ちゃんが叩いた〜!」
「ボクしてない!」
「叩いたーっ!痛い〜、うえ〜ん!!」
まだ半分しか着替えていないのに号泣している3歳児と、顔を真っ赤にして怒っている5歳児。テーブルの上には食べ終わった朝食の後と、脱ぎ散らかしたパジャマ。
頭を抱えたくなるけれど、これが毎日の光景。
昨日も、1週間前も、1ヶ月前も同じことをしていた二人。きっと明日も、来週も、来月も同じように喧嘩をして、その度にママである私もイライラして、大声をあげたり、怒ったり、泣き出したくなる、、、、ことはもうありません。
私が変わった理由はたった一つ。
NLPと出会ったから。
子ども達が喧嘩をすることに変わりはないけれど、その喧嘩が自分に与える影響を大きく変えることができたので、朝どれだけバタバタしようと、子ども達が泣こうと、叫ぼうと、軽やかに聞き流すことができるようになりました。
イライラを落ち着かせる『NLPの前提』
子ども達が喧嘩をしてもイライラしないで済むための「魔法」はたくさんありますが、今日はそのうちの一つをご紹介します。
それは『NLPの前提』を自分に浸透させること。
『NLPの前提』を自分のものにしていくと、言葉、行動、習慣、人格、そしてついに運命さえも変わっていきます!
私が特に言い聞かせる前提はこちら:
All behaviour (at some level) has a positive intention.
全ての行動には(程度があるものの)前向きな意図がある
朝、兄妹ゲンカが始まった時も、家中がひっくり返ってめちゃくちゃな時も、どんな時でもまず自分に言い聞かせるのが、そこには前向きな意図があるに違いない、という魔法の言葉。この後直ぐに、他の13の前提も呟くことが多いですが(笑)
繰り返すループから脱却するには?
魔法の言葉のおかげで、イライラすることは減りますが、兄妹ゲンカは減りません(汗)
なので繰り返すループから抜け出る時にもNLPを活用します。
5歳児を相手に、NLPの前提を囁く私。
「妹ちゃんもお兄ちゃんに憧れて、同じようにしてみたいんだよ(前向きな意図を説明)
まだ小さいから同じような結果にならないけど、もう少しだけ練習させてくれる?本当に大事なものは、手が出せないようにママが預かっておくから」
そんな依頼をして、嫌なことに対しては嫌と言ってもOKを伝えて、しばらく様子を見守ると、妹が悪意で手を出してきているのではなく、自分に対する憧れに基づく行動だと理解できたお兄ちゃんが、グンと優しくなりました。毎回怒るのではなく、5回のうち3回くらいは我慢してくれるように!
一方で、妹に対する働きかけとして、やりたい事がもう少しできるように、一人時間の時に一緒に練習してみます。折り紙、レゴ、積み木など、やりたいけれど2歳上の兄のようにできないことを、ゆっくり繰り返すと、少しずつ上達するので、癇癪を起こす回数が少しずつ減るようになりました。
こうしてお互いに成長を促しながら、一緒に遊んでいる様子を見かけると
「二人で楽しそうに遊んでいるのを見ると、ママも嬉しいなぁ」
と積極的に伝えて、たまに喧嘩をした時は
「今日は仲直りの練習をしているのね。ごめんなさいができて偉いねぇ」
と前向きな行為を集中的に指摘することで、子ども達も変わってきました。
我が家から兄妹ゲンカがゼロになることはないかもしれません。でもそれによって、イライラしたり、エスカレートして手がつけられなくなったり、嫌な雰囲気がずっと続くことはもう無さそうです。
いつの間にか私の口癖が子供にうつって、何か失敗をしても
「わざとじゃないから大丈夫だよ、ママ」
と励ましてくれるようになったみたいに、全ての行為を前向きに受け取れる親子を目指し続けようと思います♪